<それでもぼくはやってない>をみたですよ。
法廷とか、証人探しとかな裁判映画。
以下感想なのでネタバレありです。


おもしろいとかおもしろくなかったとか、そういう感想を述べるのはちょっと悪いような気分になる映画。
前に<誰も知らない>を見たときもそう思ったけど。
痛みとかショックはあっても、娯楽と呼ぶのはなんとなく、な後味。
そのあとどうなったんだ!と、1審有罪で終了したラストに激しくもだえてみる。
まあ、無罪で終わったらエンターテイメント的感想を述べるに躊躇ないだろうけど。
描写が色々細かくて、体験したことはありませんが、リアリティを感じるというか。
自分の中に色々考えるものが生まれる点でよい映画でした。
人間の心理のようなものが、主人公以外の人の部分ですごくわかる表現をされていて。
まあ、単純にひどい!とかこいつらは悪いひとたちだ!とか言ってもいいんだけどさ。
なぜそう思い込むのかが納得できて。フラストレーションはたまらなかったです。
あと、ぽつぽつでてくる言葉がしみこんでくる映画でした。
人間の心理を読み取っていくのにも忙しくて、飽きない映画でした。
たくさんのひとの思い込みで冤罪は事実と認定されるのだねえ。